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ブログが書けない原因と書くためのコツとは? 1年間ブログを書き続けて分かったこと

2022年6月6日

パソコンの前に座って、いざブログを書こう! と意気込んでみたはいいものの、1文字も書けずにフリーズしてしまった経験はありませんか?

あるいは書けたとしても、何が言いたい文章なのかさっぱりわからず、 ロジックのつながらない文章ができ上がってしまったことはないでしょうか?

なぜそうなるかというと、ブログを書くことは難しいからです。

文章を書くこと事自体、慣れない人には難しい上、ブログの場合はSEOを意識することに加えて見やすい装飾、目を引くサムネイルの作成など、やるべきことは書くだけにとどまりません。

私もブログを始める前は書きたいことをただ書けばいいだろうという軽い気持ちでしたが、いざ挑戦してみると思いの外書けないという事実に直面しました。

しかし、そんな自分でも、ブログを1年ほど続けてみると、ある程度自分で満足のいく記事を安定して書けるようになりました。

この記事では、私の経験をもとに、ブログが書けない原因と、ブログを書くためのコツを紹介します。

ブログが書けないときのよくあるパターン

ブログが書けない場合、大きく分けて2つのパターンがあると思います。

  • PCの前でフリーズしてしまい、文章が書けない
  • 文章を書いてはみたものの、納得できる文章に至らない

PCの前でフリーズしてしまい、文章が書けない

PCの前でフリーズしてしまう現象は、とくに文章を書く経験がない人はこういうケースが多いのではないかと思います。

これは自分の頭の中の情報が整理できていないことに起因します。

自分の頭の中を整理できていないまま、いきなり文章を書こうとしてもうまく書けないのは当然です。

たとえ文章が書けたとしても、読み手から見たら外国語や暗号のような、何が言いたいのかわからない文章ができあがるでしょう。

文章は読み手がいてこそですから、あなたの持っている情報を整理した上で、読み手に向けて再構築する必要があります。

古賀史健氏の著書『20歳の自分に受けさせたい文章講座』において、下記のように文章について的を射た表現をしています。

頭のなかの”ぐるぐる”を伝わる言葉に”翻訳”したものが文章なのである。

英語圏の人へ向けて文章を書く際に、日本語から英語に翻訳するのと同じで、書こうとしている情報を読み手に向けた”翻訳”が必要不可欠です。

『嫌われる勇気』で有名な古河史健氏の文章本。普段は自分の言葉で話せるのに、いざ文章にしてみようとすると書けないのはなぜなのか?約100冊のビジネス書や実用書を担当した著者の経験をもとにした”書く技術”を解説した単著デビュー作。
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文章がうまくまとまらない

これはある程度文章を書くことに慣れてきたころに直面する問題です。

一応文章は出来上がるんだけど、なんとなく納得がいかなかったり、もっとうまくかけるはずという思いから推敲を繰り返してしまうパターンです。

こうなると、延々と文章を書いては消しを繰り返し、いつまでも終りが見えない苦しい状況に陥りがちです。

このような場合、記事を書く前に、記事の方針や構成が定まっていないことが原因です。

文章を書くことは”翻訳”と表現しましたが、”翻訳”するためには読み手がどんな人なのかを知らなければなりません。

想定読者や検索キーワードなどが決まれば記事の方針が明確になり、書くべきことが明確になり、読者が読みたくなるように表現で書けるようになります。

ブログ記事を書くコツは事前の情報整理と断念すること

上述したブログが書けないケースに対処するには下記の2点が重要です。

  • 文章を書く前の情報整理と構成決め
  • うまく書くことを断念する

文章を書く前に記事の方針決めと情報を整理する

文章を書く際の第一歩は、書こうとしている記事の方針決めと情報整理です。

このとき下記の3つは最低でもやっておきます。

  1. 対象読者や検索キーワードを決める
  2. ブログ記事の構成を決める
  3. 情報を整理する

step
1
対象読者や検索キーワードなどを決める

ブログ記事の具体的な内容を考える前に、想定読者や流入させるキーワードを明確化させます。

これらを明確化させておくと、以降の記事構成や、情報整理の方針も定まりやすくなります。

このとき、最低でも下記の3つは決めておきます。

  • 仮タイトル:どんな内容のブログ記事を書くのか
  • 検索キーワード(3つくらい):どんなキーワードで流入させるのか
  • 想定読者:想定している読者の年齢層や悩んでいること、どんな情報がほしいのかなど

step
2
構成を決める

Step1で決めたキーワードや想定した読者をもとに、記事の構成(見出し)を決めます。

構成を決める際、初心者にとくにオススメなのが、文章の型に当てはめることです。

型に当てはめて文章を埋めるだけで、説得力のある文章がカンタンに書けるようになります。

なかでもPREP法は文章に説得力を持たせるのに有効な型で、ブログ記事でもよく使われる型です。

PREP法はPoint(結論)・Reason(理由)・Example(事例)・Point(結論)から構成されます。

PREP法を使った文章例

Point

オープンソースソフトウェア(OSS)を再配布する際は、ライセンスをしっかり確認すべきです

Reason

OSSは著作物であり、ライセンス条件のもとで第三者の利用や改変、再配布が認められています。

したがって、ライセンス条件に違反した場合、著作権侵害という罪を犯す事になるからです。

Example

ライセンス違反に対しては訴訟に発展する事例も発生しています。

2002年にエプソンコーワのリリースしたドライバのGPL違反が指摘され、3ヶ月間公開停止に追い込まれました。

また、2017年3月にはPanasonic Avionicsの開発したソフトウェアがGPLライセンスに違反したとして1億ドルの賠償を求める訴訟を起こされています。

Point

ライセンス訴訟を起こされるよりも、事前にライセンスへの理解を深めて、正しくOSSを管理する取り組みをしたほうが賢明な判断ではないでしょうか?

文章の型に加えて、検索キーワードを取り入れることを意識すると、見出しはカンタンに決まるようになります。

検索エンジンはタイトルの次に見出しを重要視するため、SEO対策する上でも検索キーワードを取り入れた見出しにしましょう。

step
3
情報を整理する

これまでのステップで決まった記事の方針もとに情報を整理します。

頭の中の情報をすべて書き出す手法”ブレインダンプ”と同じ要領で、記事の方針を念頭に書こうとしている記事に関する情報を書き出します。

整理する方法は、マインドマップやアウトライン、付箋を使う方法などがありますが、自分にあった方法を取り入れていくと良いと思います。

それぞれの具体的な方法は別の記事に委ねますが、中でも私がオススメする方法は、マインドマップを使ったセルフディスカッションです。

セルフディスカッションは、有名な松尾茂起氏の『沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘— 』でも紹介されている手法で、自分が想定読者になったつもりで、自分の主張に対して疑問や反論をぶつけていきます。

Webライティングについて漫画形式で解説したベストセラー本
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セルフディスカッションの良いところは、自然と想定読者を意識した情報整理ができるところです。

ブログを書く際は、読み手を意識すべしと言いましたが、私の場合想定読者のことが頭からすっぽり抜け落ちたままでブログを書いてしまうことがよくあります。

セルフディスカッションをすると、想定読者と対話によって、読者の疑問を受け止めた筋の通った文章が書けるようになります。

会話形式で書くので多少面倒ですが、私は効果を実感している手法ですので一度試してみてはいかがでしょうか?

この記事を書くために作成したセルフディスカッション

うまく書くことを断念する

〆切が来たらそこで断念するのは、執筆における究極の処方箋かもしれません。

千葉雅也氏などによる著書『ライティングの哲学』において、読書猿氏は”断念の文章術”と題して、文章もっとよくすることをあきらめて、 〆切が来たらそこで書くことを切断してしまう手法を紹介しています。

言うは易く行うは難しですが、”断念の文章術”を実践できればうまくブログ記事がまとまらない問題は雲散霧消するでしょう。

そもそも執筆経験が少ない人は、最初からブログ記事をうまく書けるはずはなく、ウェブで公開した記事であれば、本などと違っていつでも修正可能です。

大手メディアに公開するなどであればともかく、個人ブログなどであれば誤字脱字や内容の誤りがあったとしても後で修正すれば済む話です。

決めた時間まで書いてみて、〆切までにある程度納得のいく記事ができたら、ダメ元で投稿してしまう位の心持ちでブログを書くのが良いと思います。

書くことを生業とする著名な4人が、書けない悩みについて語りあった対談形式の本。一向に固まらない文章や、3時間パソコンに向かったのにほとんど書けないなど、文章を書く人ならあるあるなネタを交えつつも、執筆の役に立ちそうなtipsが所々に散りばめられている。執筆の参考にしたい人はもちろん、読み物としても楽しめる良書。
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まとめ

この記事ではブログが書けない理由と、書くためのコツについて紹介しました。

書こうとしている情報を整理する方法については、マインドマップやアウトラインを使う方法など、さまざまな手段があるため、実際に試してみて自分に合う方法を見つけ出してもらえればと思います。

文章を書く前にやることが多すぎて面倒だと感じるかもしれませんが、誰もが情報発信できる今、しっかり作り込んだ記事でなければ見てもらえません。

とくにWordPressのブログは検索流入頼りな面あるため、ユーザーを意識してしっかり作り込んだ記事でなければ見てもらえません。

事前の工程で競合に差をつけて、あなたの書いた記事が読んでもらえるようになりましょう。

この記事のまとめ

  • 文章を書くことは、頭の中の情報を想定読者へ”翻訳”すること
  • ブログを書く前に読み手を意識した情報整理と構成を決める
  • うまく書くことを断念するのは一番の処方箋